② 新規ユーザーと、旧機種買い替えによる新興市場の需要 各種コンシューマー向け電子製品のうち、携帯電話が最も一般的に普及している製品であり、生活必需品と言っても過言ではない。外出の際に誰もが財布と鍵の他に携帯電話を持って出るように、年齢、性別、職業に関係なく、あらゆる人が毎日使用している。この現象は新興市場に於いても同様である。
③ 新興市場では、低価格マルチメディア機種が販売の主流に 新興市場における携帯電話の販売価格と機種も大きく変わってきた。現在の市場状況から見ると、低価格・低機能機種が市場の主流であった時代は既に過去のものとなり、国際大手の戦略も変わってきている。2006年にMotorolaが打ち出した低価格・低機能機種『Motofone』が失敗した後、各大手メーカーには低価格・低機能機種の新興市場開拓戦略を見直す動きが出た。別の例としてインドを挙げるなら、全体的な経済発展と国民生活水準は中国に比べ遅れているというのが一般的な見方だが、携帯電話の販売においては、既に低価格・モノクロディスプレーの時代は過ぎ去っている。