Site Meter
【EMS/ODM】ペガトロン、エヌビディア本社徒歩10分の立地に新オフィス開設
2025-03-24 11:00:34
台湾の大手経済紙『工商時報』は2025年3月22日付で、米アップル(Apple)のスマートフォン「iPhone」等の受託製造で知られる台湾ペガトロン(Pegatron=和碩)が21日、米カリフォルニア州サンタクララ(Santa Clara)に新オフィスを正式に開業したことを明らかにしたと報じた。同紙は、グーグル(Google)、メタ(Meta)、エヌビディア(NVIDIA)等、米のテック大手の本社に近い場所にオフィスを構えることで、ペガトロンがAI(人工知能)サーバー分野での迅速なコミュニケーションとサポート体制を構築すると伝えた。


報道によると、ペガトロンは北米市場の主要拠点に位置付けるサンタクララの新オフィスに販売、事業開発、マーケティング、現場応用エンジニアリング(FAE)の機能を持たせ、より迅速で地域密着型の技術サポートとサービスを提供していく。主なサービス対象にはサーバー、車載電子機器、5G、ネットワーク通信、エッジAIを想定、液冷サーバーの保守サービスを含むサーバーシステムやラックレベルの技術支援も提供していくという。

工商時報によると、ペガトロンの鄭光志・共同最高経営責任者(CEO)は21日、「以前は中国への出張が多かったが、近年は米国、メキシコ、北米への出張が増えている。距離や時差は業務効率にも影響するため、24年末に米国オフィスの拡張を決定した。当然ながら、新オフィスはエヌビディアに近いことも大きな利点で、迅速なコミュニケーションとサポートの提供が可能だ」と述べた。一方で、米国工場の建設について鄭共同CEOは、「顧客のニーズだけでなく、生産コストの評価も必要であることから、検討を続けている。インディアナ州とカリフォルニア州にある修理拠点を生産拠点に転換することも可能だ」と述べた。

一方、童子賢・董事長(会長)は21日、「新オフィスはエヌビディア本社まで徒歩10分という絶好の立地条件を誇る。2000年から2020年までは、出張といえばほとんど中国の珠江デルタや長江デルタだったが、これからはメキシコ、シリコンバレー、インドへ飛ぶことになるだろう」と述べた。

【関連情報】

【EMS/ODM】ペガトロン、年内に米国でサーバー生産へ
【EMS/ODM】ペガトロン会長「商売に命は賭すが、損する商売誰もしない」 米国製造に慎重
【EMS/ODM】ペガトロン、ベトナムに71億円で新工場 コンシューマ向け電子機器生産
【EMS/ODM】iPhone製造ペガトロン売上高、2024年は10.46%減
【産業動向】「先進半導体で日本が台湾に追いつくには政府の補助金足りない」 ペガトロン会長指摘

中国・台湾市場調査ならEMSOneにご用命ください。台湾のシンクタンク、TRI社との共同調査にて、最新の情報をお届けいたします。 先ずはこちらまでご相談ください。

※EMSOneでは日系企業様に向け、コストダウンに向けた各種アウトソーシングサービスの提案を行っています。EMS或いはODMを通じたコストダウンについて はこちらをご覧ください。