【EMS/ODM】調達の「脱米国」でスマホの中国サプライチェーン時価総額が軒並み上昇
2020-01-23 10:29:46
米中対立を受け、中国系企業が調達で米国依存を脱し、サプライチェーンの国産化を推進した結果、受注規模を拡大した中国系のスマートフォン部材業者の株価と時価総額が軒並み上昇するという現象が起きているようだ。(=文末にスマホの中国上場サプライチェーン22社時価総額と上昇率一覧)


中国のIT情報メディア『集微網』が2020年1月21日付で、中国紙『証券時報』の統計を引用する形で報じた。それによると、中国A株市場に上場する携帯電話関連企業のうち、時価総額が100億元(1元=約16円)を超えた企業の数は19年初の19社から20年初の時点で22社に増えた。うち、EMS台湾フォックスコン(FOXCONN=鴻海精密=ホンハイ)傘下で中国上場のFoxconn Industrial Internet(工業富聯)、RFアンテナとコネクタのLuXshare(立訊)、パネル大手のBOE(京東方)、指紋認証のGoodix(匯頂)等、時価総額が1000億元以上に上った企業もある。

さらに、19年初から20年初にかけて時価総額が倍増以上の伸びを見せた企業には、LuXshare、携帯電話ODM(Original Design Manufacturer=設計・製造)のWingTech(聞泰)、プリント基板(PCB)のAvary Holding(鵬鼎)、音響機器のGoerTek(歌爾声学)、RF front-end(RFFE)チップのMaxscend(卓勝微)がいると紹介した。



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    【ソース:】TRI