【産業動向】CMOSイメージセンサー需給逼迫で注目の台湾9社
2020-01-22 11:48:16
台湾の経済紙『工商時報』は2020年1月21日付で、スマートフォンで3~4眼カメラやToFセンサーの搭載が進んでいることや、ADAS(先進運転支援システム)が自動車の標準装備になる中、CMOSイメージセンサー(CIS)が深刻な品薄状態に陥っているとした上で、2020年に入りソニー(Sony)や韓国サムスン電子(Samsung Electronics)といったCIS大手が大規模な増産を進めているものの、20年下半期までCIS用部品の品薄状態が続くと予想される他、価格も四半期毎に上昇することが予想されると報じた。


工商時報は、CISの市場需要が供給を大幅に超えたのを受け、ソニー、米オムニビジョン(OmniVision)、台湾PixArt(原相)、台湾SOI(晶相光電)といったCISサプライヤーが、シェア拡大を目指し、いずれも積極的にファウンドリに対する生産発注を拡大していると指摘。これら追加発注による恩恵を受けたCIS関連の台湾系サプライチェーンとして、ファウンドリのTSMC(台積電)、UMC(聯電)、VIS(世界先進)、封止・測定(パッケージ・テスト)のTong Hsing Electronic(同欣電)、Xintec(精材)、KINGPAK(勝麗)、KYEC(京元電)を挙げた。

さらに同紙は、スマホ1台に搭載するCISについて、3~4眼カメラやToFセンサーの搭載が進むと同時に、光学式ディスプレイ埋込み型指紋認証や顔認証モジュールもCISを搭載する必要があることから、直近で5~6セットと、この数年で倍増したと紹介している。

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    【ソース:】TRI