【EMS/ODM】AirPods、20年世界出荷5割増の1億セットへ 市場は音響部品のMerryに期待
2020-01-22 11:41:57
米アップル(Apple)の完全ワイヤレスイヤホン(TWS)「AirPods」シリーズの世界出荷が2020年、前年比5割増加するとの見方が台湾市場に出ており、同機の音響部品を受託製造する台湾Merry(美律)の業績先行きに対する期待が同市場で高まっている模様だ。


台湾の夕刊紙『聯合晩報』が20年1月20日付で伝えた。同紙は、調査会社Strategy Analyticsの統計を引用し、19年のTWS世界シェアでAirPodsが5割以上を占め、いずれもシェア1割を割り込んだ2位の中国Xiaomi(シャオミ=小米科技)、3位の韓国サムスン電子(Samusung Electronics)を大きく引き離して首位、売上高ベースではAirPodsのシェアがさらに7割以上に上ると紹介した。

同紙の伝えた台湾の市場関係者は、TWS世界市場の特長について、「ローエンド市場での販売が引き続き成長している」、「ブランド大手がハイエンドの価格を引き上げたが、販売量がかえって増加している」の2点を挙げた。

うちローエンド市場については、価格帯は1000NTドル(1NTドル=約3.6円)以下で、有線ヘッドホンユーザーに対し、豊かなユーザーエクスペリエンスを提供するには十分な質量を備えているとした。

一方、ハイエンド市場については、価格帯はAirpodsで 5000NTドル以上の高額になるが、100個超に上る精密な部品を搭載することや、高い技術の採用、加工の複雑さが、価格に反映したものだと指摘。さらに、新モデル「AirPods Pro」で価格を上げても販売は落ち込むどころか増えているとした上で、AirPodsシリーズの20年の世界販売が少なくとも前年比5割の成長を見せ、1億セットを上回るとの見方が台湾市場に出ていると伝えた。

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    【ソース:】TRI