【携帯】センサーのカンテックが蘇州に開発拠点 顧客に小米・Vivo・アリババ
2020-01-20 12:05:05
中国のIT情報メディア『集微網』(2020年1月19日付)は、センサーのカンテック(CanTech)が、中国江蘇省蘇州の太倉ハイテク産業開発区で同年1月10日、センサーチップのプロジェクトを始動したと報じた。


報道によると、カンテックは2017年創業で、本社は神奈川県厚木。太倉にはIC設計、応用、開発、販売を手がけ、研究・開発(R&D)センターの他、本社も設ける見込み。

報道は、CanTechの次世代静電容量型近接センサー(Capacitive proximity sensor)が、世界初の三電極触覚センサーであり、三電極の設計、電気回路、アルゴリズムで国際特許を掌握していると指摘。距離、障害物の測量、精密物質や液体の測量が行えるとし、携帯電話、AR(拡張現実)・VR(仮想現実)端末、防犯監視カメラ、自動車のセンターコンソール等への応用が可能だとした。

報道はまた、カンテックがVIVO(歩歩高)、Xiaomi(シャオミ=小米科技)、OnePlus(一加)といったスマートフォン大手や、Hisense(海信)、Ecovacs、Midea(美的)、ハイアール(Haier=海爾)等の家電大手、アリババ(Alibaba=阿里巴巴)等のIT大手と、製品開発や測定で契約を結んでいると指摘。また、中国のシクタンク中国科学院自動化研究所天津中科知能技術研究院と技術提携関係を構築し、生体認証技術(バイオメトリクス)やスマート製造等に応用する新型スマートセンサーのR&Dと産業化に取り組んでいると紹介した。また、Ecovacsとはロボット掃除機を共同開発中だと報じている。

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    【ソース:】TRI