【液晶パネル】19年のeスポーツ用モニター世界出荷、前年比57%増 曲面が6割 WitsView調査
2020-01-17 10:34:37
eスポーツ(ゲーミング)用の液晶モニター世界出荷が2019年、前年比57%増の850万台に上ったことが、調査会社の調べで分かった。さらに20年は最大1200万台に到達する可能性があるという。


調査したのはWitsView。20年1月2日に公開したレポートで同社は、フレームレート100Hz以上の製品をeスポーツ用モニターと定義している。

レポートで王靖怡シニアマネジャーは、eスポーツ用モニターのパネルを供給する業者が19年、引き続き増加したと指摘。既存業者のサムスンディスプレイ(Samsung Display)、LGディスプレイ(LG Display=LGD)の韓国勢、台湾勢のAUO(友達)、INNOLUX(群創)、中国BOE(京東方)の他、19年にはChinaStar(華星光電)とCECパンダ(中電熊猫)が参入したと紹介した。また、供給業者の増加で価格がこなれてきており、普及に役立つと評した。

パネルの種類については、19年は曲面が増え、VA(仮想現実)のシェアが上昇、応答速度が速いIPSの普及が進むといった特長があったと指摘。IPSの浸透率は19年の10%から20年には15〜20%まで拡大するとの見通しを示した。

さらに、台湾AOCと傘下のフィリップス(Philips)、韓国サムスン電子(Samusung Electronics)、台湾MSI(微星)といった大手が積極的に曲面の製品を展開したことに牽引される形で、19年はeスポーツ用モニター出荷の6割を曲面モデルが占めたと紹介した。

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    【ソース:】TRI