【EMS/ODM】AmTRAN、ベトナム第2工場が20年Q3に量産化 TV出荷は目標達成
2020-01-17 10:20:41
テレビ(TV)受託製造の台湾AmTRAN(瑞軒)の呉春発・董事長は、2020年1月15日に開いた春節(旧正月)前の同社忘年会で、19年の液晶テレビ(LCD TV)出荷が410万台を突破と、目標を達成したことを明らかにした。さらに20年は、テレビでも中国最大手に成長したXiaomi(シャオミ=小米科技)や、韓国系の顧客向けに牽引される形で、同社として過去最高の600万台を目指すと述べた。


台湾の経済紙『工商時報』(20年1月16日付)が報じた。それによるとAmTRANの呉董事長はベトナム生産について、直近でフル稼働の状態にあるとし、建設中の第2工場が20年第3四半期に量産を本格化すると紹介。これによりベトナムの生産能力は通年500万~600万台に達すると述べた。

各工場の棲み分けについては、中国江蘇省の蘇州工場は将来的に、中国、日本市場向けのハイエンドモニターやロボット、ベトナム工場は米国、欧州、東南アジア向けに、マウス、ウェブカム等コンピュータ周辺機器の生産を手掛けていくとした。

また、Groove Xと共同発表した家族型ロボット「LOVOT」について呉氏は、日本市場での販売規模が計500台に達し、台湾、米国、中国市場での展開を計画しているとコメント。センサーを60個搭載する等部品点数が多い、デザインが複雑等、ロボットの生産は非常に難しいが、日本では反響が大きく、先ごろ出展した米の家電見本市「CES 2020」でも注目を浴びたとした上で、別のパートナーと高齢者向け人型ロボットを発表したと述べた。

この他、ゲーミングモニターにも引き続き注力していくとし、現状の27~34型の他、次の段階としてさらに大きいサイズを出していくと語った。

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    【ソース:】TRI