【半導体】オムニビジョン、CMOSイメージセンサー10〜20%値上げ
2020-01-16 10:35:23
CMOSイメージセンサー(CIS)の米オムニビジョン(OmniVisio)が、スマートフォン向けの品薄が続いているのを受け、CISに振り向ける生産能力を増やすと同時に、供給価格を10〜20%値上げした模様だ。


台湾の通信社『中央社』が2020年1月13日付で台湾の市場関係者の話として報じた。それによると、オムニビジョンはCISの全製品ラインで増産に踏みきり、ハイエンド向けの生産能力をウェハーで単月5万枚から7万枚、ミドルレンジ・ローエンド向けを11万枚にまで拡張する。同時に、価格を10~20%引き上げた。

中央社が伝えた中国の調査会社の統計によると、19年のCIS世界シェアは(売上高ベース)は、ソニー(Sony)が42%で首位、以下、韓国サムスン電子(Samusung Electronics)が約2割、オムニビジョンが10%、米オン・セミコンダクター(ON Semi)が約5%。これに対し、CISの生産能力では、ソニーが業界全体の38%を擁し、サムスンが約2割、TSMCが約16%だという。

先の市場関係者は、ソニーとオムニビジョンの相次ぐ増産で、CIS封止・測定(パッケージ・テスト)の台湾Tong Hsing Electronic(同欣電)と台湾KINGPAK(勝麗)がいずれも新規受注を大幅に増やしていると指摘。内訳は、Tong Hsing ElectronicがCISウェハー再生と封止、KINGPAKがBGA封止だと述べた。

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    【ソース:】TRI