【半導体】TSMC売上高、19年は3.7%増で過去最高
2020-01-14 11:08:34
ファウンドリ世界最大手の台湾TSMC(台積電)が2020年1月10日に公表した19年第4四半期の売上高は前期比8.3%増、前年同期比9.5%増の3172億3700万NTドル(1NTドル=約3.6円)で、先の投資家向け説明会で示した3121億~3151億NTドルを上回り、四半期ベースの過去最高を更新した。19年通年でも前年比3.7%増の1兆7000億NTドルと、過去最高を塗り替えた。19年12月は前月比4.2%減、前年同月比15.0%増の1033億1300万NTドルだった。


台湾の経済紙『工商時報』(1月11日付)の伝えた台湾の市場関係者は、5G(第5世代移動通信)、高性能計算(High Performance Computing=HPC)用IC等、7nm(ナノメートル)製造プロセスで量産する用途向けの旺盛な需要を背景に、TSMCの20年第1四半期は、伝統的な出荷閑散期にもかかわらず業績が好調に推移すると指摘。米アップル(Apple)、中国Huawei(ファーウェイ=華為)傘下のHiSilicon(海思)、米クアルコム(Qualcomm)、米AMD、台湾MediaTek(聯発科)、米エヌビディア(NVIDIA)等から受注が殺到していることで、同社の7nmプロセスは20年上半期を通じて稼働率100%を維持するとの見方を示した。

売上高については、20年第1四半期は元旦や春節(旧正月)等で営業日数が少ない影響で、前期比では小幅な減少が避けられないものの、同第2四半期は再度、過去最高を更新する可能性が高いとの見方を示した。さらに利益についても、20年は資本金の倍相当をたたき出す見込みだと述べた。

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    【ソース:】TRI