【液晶パネル】サムスン、ベトナムにフォルダブル用有機EL生産ライン新設
2020-01-10 12:16:22
台湾の夕刊紙『聯合晩報』(2020年1月9日付)は、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)が折り畳み式(フォルダブル)スマートフォンの生産規模を拡張するため、同グループのサムスンディスプレイ(Samsung Display)が搭載するスマホ用有機EL(OLED)パネルの生産ラインをベトナムに建設する計画を始動したと報じた。また、サムスンのサプライチェーンがフォルダブル用のベトナム生産の準備を進めていると伝えた。


同紙によると、ディスプレイ・電池製造装置の韓国Philopticsは先ごろ、サムスンディスプレイとベトナム工場向けOLED製造装置の供給で契約を交わした。報道の伝えた韓国の業界筋は、Philopticsが供給する新型の製造装置が、折り畳めるOLEDの生産用だとし、サムスンの次世代フォルダブルスマホのパネルモジュール生産ラインに導入されるとの見方を示した。

聯合晩報によると、サムスンディスプレイでは折り畳み式用OLEDモジュールを主に、韓国チョナン(天安)工場で生産している。ただ、サムスン電子のフォルダブルスマホ「Galaxy Fold」の販売が予想を上回ったのを受け、ベトナムにも生産ライン設置を決めたという。

報道の伝えた韓国の業界筋は、サムスン電子のフォルダブル生産能力が年600万台だと指摘。ただ、Galaxy Foldが次世代機で採用する「折りたためるガラスディスプレイ」や画面サイズの拡大により、需要が大きく伸びることが見込まれると述べた。

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    【ソース:】TRI