【液晶パネル】TV用パネル価格、20年Q1に全面上昇も勢い続かず WitsView調査
2020-01-07 11:56:38
調査会社WitsViewアナリストの邱宇彬氏が最新レポートで、テレビ(TV)用液晶パネル(TFT-LCD)の価格について、2020年1月下旬に65型以下のサイズで1~2米ドル上昇する他、20年第1四半期を通じて、小幅な上昇が続くとの見通しを示したようだ。


台湾の経済紙『工商時報』が20年1月6日付で報じた。それによると、WitsViewの邱氏は、TVブランド各社が20第1四半期から20年モデルを相次ぎ発表するとした他、サッカーのUEFAチャンピオンズリーグや東京オリンピック等、スポーツの大型イベント観戦需要に向けた在庫積み上げが始まっていると指摘。さらに、米中貿易戦争の影響回避で中国系業者がメキシコ生産を拡大しているとし、これらの要素を背景に、春節(旧正月)明けの20年1月下旬からTV用パネル価格が上昇に転じるとした。

邱氏は、TV用パネルが、20年第1四半期に2~3米ドル上昇するとの見方を示した。ただ一方で、中国のパネル最大手BOE(京東方)が、中国湖北省武漢に建設していた2基目の第10.5世代工場が20年第1四半期から生産投入する等、生産能力の拡大が続くため、供給過剰の状況が目に見える形で改善するのは難しいと指摘。このため、TV用パネルの値上がりは、20年第2四半期にはペースが鈍化するとの見方を示した。

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    【ソース:】TRI