【液晶パネル】ファインピッチLEDディスプレイ世界市場、19年は31%増の26億米ドル LEDinside調査
2020-01-06 11:10:33
調査会社LEDinsideは2019年12月26日に公開したLEDディスプレイについての最新レポートで、ファインピッチ(ドットピッチ≤P2.5)LEDディスプレイ生産高の年平均成長率(CAGR)が2019〜23年、27%に達するとの見通しを明らかにした。ウルトラファインピッチ(ドットピッチ≤P1.1)LEDディスプレイは58%とさらに高い成長が続くと見込んだ。(=文末にファインピッチLEDディスプレイメーカー世界上位7社の19年売上高シェア一覧)


レポートは、ファインピッチLEDディスプレイ世界市場の売上高が19年、前年比31%増の約26億米ドルに上ったとの見方を示した。売上高の66%を上位7社が占め、うち6社はいずれも中国系だったとした。

ファインピッチLEDディスプレイの用途については、特定の専門分野から映画館、ビデオ会議、ホームシアターへと用途を広げると指摘。これが27%のCAGRを支える要素になるとした。

参入業者については、今後数年間の高成長を背景に、Leyard(利亜徳光電)、Unilumin(洲明科技)といった中国系の既存のLEDディスプレイ大手の他、液晶パネル(TFT-LCD)、テレビ(TV)、プロジェクター、LEDチップ業者の参入が相次ぐと指摘。うちTV業界では、ソニー(Sony)、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)、韓国LG電子(LG Electronics)等の世界大手がミニLED(Mini LED)やマイクロLED(Micro LED)等の製品を相次ぎ発表したと紹介した。

この他、19年の売上高シェアで首位の中国Leyardについては、LEDエピウェハー大手の台湾Epistar(晶電)と提携し、中国江蘇省無錫に世界初のマイクロLED量産基地の設立を決めたとしている。



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    【ソース:】TRI