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【中国3G】 TD対応『BlackBerry』、間もなくチャイナモバイルから発売
2009-12-09 09:53:18
チャイナモバイル総裁の王建宙氏とカナダRIM社のJim Balsillie CEOは8日、「我々はたった今、RIM社が開発したTD-SCDMAを使って通話したところだ」と表明した。Balsillie氏は7日に中国入りしたが、今回の訪問は主に各キャリアとの提携表明が中心と目されていたため、既にTD端末が開発済みであることは関係者に驚きを持って迎えられた。


『3キャリア各社が競って’BlackBerry’獲得競争』

3Gライセンスの配布と共に、中国3キャリアは競って『BlackBerry』の獲得競争を続けてきた。このうち、チャイナモバイルは2008年6月から企業向けに限った提携をRIM社と結んでおり、今回の『TD版BlackBerry』投入の表明で、一歩抜け出した格好だ。

王建宙氏は発表に際し「チャイナモバイルは世界最大の移動通信キャリアで、RIMは世界最大手のスマートフォン並びにサービス提供企業だ。正にこうした基盤をベースに両社は提携範囲を拡大し、共同でBlackBerry Internet Serviceを個人ユーザー向けに提供する」と興奮気味に表明した。

同様にBalsillie氏も「RIMはチャイナモバイルと戦略提携を拡大することを非常にうれしく思っている。こうした新たな提携計画を進めることでRIMとチャイナモバイルは中国の企業ユーザー並びに消費者に対して更なるサービス拡大を行うことが可能となる。我々の提携が中国で拡大が続くスマートフォン市場に新たな活力を生み出すことにつながると信じている」と表明した。



『BlackBerry Internet Service、2010年に中国市場投入』

「BlackBerry Internet Service」は2010年に中国市場に正式投入される。同サービスは多項目にわたるネットワークアプリケーションを融合させ、豊富なソーシャルネットワークアプリケーションサービス、インターネットメール、各種通信ツールが含まれている。

チャイナモバイルデータ部総経理の高念書氏は『BlackBerry Internet Service』の説明で、「第一段階ではメールボックスサービス、第二段階では“飛信”、Mobile Market等、多数の付加価値サービスを提供する。その後は市場環境とユーザーの需要に応じて更に多くのサービスとアプリケーションを投入していく予定だ」と表明した。

市場調査会社『IDC』が11月に発表した2009年度第3四半期(7-9月期)の全世界スマートフォンシェア調査レポートによると、RIMの年間成長率は35.7%と大幅な拡大を見せ、全世界シェアは前年同期の14.6%から19.0%へと躍進するなど好調が続いている。また、米「フォーチュン」誌が選んだ『Fastest Growing Companies 2009』で、RIM社は堂々トップに輝いている。

サービス開始以降、加入者獲得に苦戦してきた中国3G市場だが、2010年度はこれまでにない急成長を見せると期待されている。

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【ソース:】TRI    【編集者:】Edward