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【EMS】 Flextronics、台湾にノートPC研究開発センター設立、1500名規模
2009-07-14 12:39:05
世界第2位のEMSメーカーFlextronics(フレクトロニクス=偉創力)は13日、台湾板橋市にノートPCの研究開発センターを設立することを発表した。台湾はノートPCのEMS或いはODM生産において世界最先端の産業チェーンを有しており、シンガポールに本社を置くフレクトロニクスもライバルがひしめく台湾への進出を決定した。また、同研究開発センターは今後数年間で1500名に上る従業員を雇用する予定だ。


Flextronicsは2007年、ArimaのPC部門買収を通じて一挙にノートPCの設計・生産能力を掌握し、正式にノートPCの受託生産事業に進出を果たした。ノートPC市場の成長が続く中、同社は関連研究開発人員の拡張を進める。また、生産ラインの従業員数も現在の約3000人から2009年第3四半期中に10000人レベルまで拡大する計画となっている。

Flextronicsは最近になって生産能力の拡充を続けている。同社の2009年初頭の生産能力は月産30万台程度だったが、2009年末には年産ベースで800万~1000万台に拡張される予定だ。また、2010年末には年産2000万台規模まで拡張される可能性が指摘されている。これは台湾ノートPC受託生産(EMS/ODM)大手のWistronあるいはInventecと完全に肩を並べる生産規模である。



調査によると、Flextronicsは台湾の台北五股と桃園中壢にそれぞれ生産拠点を有している。五股の「Flextronics PC事業部設計センター(CSDC)」は、顧客向けにサーバー、メモリ設備、デスクトップPCなどのODMサービス或いは共同設計サービス/製造(JDM)を提供し、板橋の「Flextronics PC事業部ノートPC設計センター(CSNC)」は、ノートPC取引先にODMとJDMサービスを専門的に提供している。

ノートPCのEMS/ODMサービス事業にはフォックスコン(Foxconn=鴻海精密)も正式に参入を開始しており、2010年以降のシェア争いは更に厳しくなることが確実な情勢となっている。

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【ソース:】TRI    【編集者:】Edward