当社提携先であるTRI産業研究所(Topology Research Institute)の試算によると、『PC下郷』によって創造される新たなPC需要は今年中に約250万台、販売高で380億NTドルに達する見通しだ。
台湾の五大ODMメーカーである、クアンタ、コンパル、Wistron、インベンテック、PEGATRON等によるノートPC生産量は世界の総出荷台数の93%を占めており、『PC下郷』によって最大の利益を獲得すると予想される。また、関連部品のパネル、半導体、バッテリー、ベアリング、ケース、放熱モジュール、コネクタ、ケーブルなどのサプライチェーンの業績拡大にも大きく貢献するだろう。
また、デスクトップPCに関しては関連部品のマザーボード、パワーサプライ、コネクタケーブルなどのサプライヤーはほぼ全てが台湾企業である。PC本体のアッセンブリーは、HP製品がフォックスコン、TONGFANG(同方)製品がPEGATRON、Haier製品がPEGATRONとECSによってそれぞれ生産されている。
その他、エイサーは昨年、流通大手の
SYNNEX(聯強)との提携を通じて積極的な中国市場開拓を進めている。同社は今回の『PC下郷』の落札企業に選ばれたことでシェア拡大の期待が高まっている。また、エイサーの主要ODMパートナーであるWistron、コンパルの業績向上にも大きく貢献するだろう。
TRI産業研究所は、「PC下郷によって2009年のPC販売量は250万台上積みされる。また、台湾PCブランドも約50億NTドルのビジネスチャンスを獲得するだろう」と予想した。
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