韋在勝氏は、「ZTEが3Gネットワーク建設入札で良い成績を上げた要因の一つは技術競争力の向上で、主にUMTSの技術テスト成績、オンサイトテストでの安定性にある。新世代のSDR8000シリーズ基地局も非常に強い競争力をもっている」と表明した。
更に付け加えると、同社のデリバリー能力は他社を一歩抜きんでている。中国電信向けCDMAネットワーク建設時に際しては、契約締結から1月20日までの2ヶ月で24省、100都市の1100ヶ所に及ぶ基地局建設を完了させている。短納期にもかかわらず、同社の契約期間内交付率は91.3%に達したという。これは、同じく同時期に納入を行った何れのメーカーをも上回る成果であった。
昨年、ZTEの主力製品であるGSM/UMTSの世界出荷量は前年比で100%近く増加、世界シェアは15%に近付き、2009年のGSM発展目標を世界トップ3入りに定めている。端末製品も新興市場を中心に販売が伸びており、昨年は累計1億台を突破、中国のTD-SCDMA端末ではシェア50%近くとなっている。その他、光伝送装置もテレコムイタリア、SKT、ルーマニアテレコムなどの大手キャリア向けに納入を行っている。
今後の戦略についてZTEの韋在勝氏は、「引き続きコストコントロールの強化を図っていく。例を挙げると、開発拠点もコストの安い西安に設置する予定だ。通信機器製造は知識集約型産業で、コストの差異はヒューマンコストが大きく左右している。ZTEは現在、約2万人の開発者を抱えており、規模的にはエリクソンと同等のものだ。しかし平均コストでは競合を大きく下回る強みを持っている」と語っている。
中国での人材コストは右肩上がりを続けているが、大量の人材確保という観点から見ると他国と比較して非常に高い優位性を持っている。ZTEと並ぶ中国通信設備最大手のHuawei Technologies(華為科技)も、昨年時点で87000人以上の従業員を抱えているが、その実に43%が研究・開発人員である。
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