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【EMS/ODM市場、今年の生産高9.9％マイナスへ】
2009-02-12 15:34:56
市場調査会社【iSuppli】は最新レポートで、「全世界的な経済並びに科学技術の低迷は、電子CMS（Contract Manufacturing Services）業界に深刻な影響を与える」とし、短期・長期共に成長率予測の下方修正を行った。CMS業界はEMS（Electronics Manufacturing Services＝受託生産）とODM（Original Design Manufacturer=設計・開発から生産まで）を含み、2009年の生産高は昨年の3007億米ドルから9.9％減の2708億ドルに下落すると予想した。
将来的な見通しについても【iSuppli】は、同様に保守的な見方を示している。同社は以前、2006年～2012年のEMS/ODM市場の年間平均成長率を5.3％と予測していたが、現在はこれを1.3％に引き下げている。これは電子製造業自体が急速に縮小していることに起因するが、しかし、日系企業の動向を見ると、各社は自社工場の統廃合を一気に進めている状況にあり、大手のソニー、シャープなどは、明確に外部委託生産を増やすことを最近になって表明している。
こうした動きは今後も益々強まると予想され、一部大手のEMS或いはODM企業の業績拡大に大きく貢献することが予想される。しかし、EMS/ODM業界は小規模工場から大企業まで様々な企業規模があり、全体的にいえば、大きく成長するのは中規模以上の生産力を備えた企業に絞られてくるだろう。
その他【iSuppli】は、「EMS業者の今年第1四半期への予想から見れば、同産業は短期間内に史上最低レベルに下落することはない。しかしFlextronics、 Celestica及びSanminaの発表した予測データは正常な数値を大きく下回っている」と指摘した。また、大手通信設備メーカー『Nortel Networks』が今年1月に破産宣言をしたが、同社による昨年の外部委託生産額は17億ドルに上っており、関連するEMS企業にとっては大きな痛手となっている。
EMS業界は現在、各社共に非常に厳しい状況に陥っている。企業によっては万単位で人員削減を進め、更に低コストを目指して中国内陸部への工場移転も活発だ。
EMSOneの予測としては、短期的な影響は避けられないと見ているが、下半期或いは年後半には、これまで自社生産を行ってきた企業の工場統廃合に伴う外部委託生産量が上昇し始めると予想している。
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【ソース：】TRI 【編集者：】Edward
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