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【台湾】 フォックスコン郭台銘氏： 企業の構造調整必須、根本的見直しを
2009-02-11 17:10:08
世界最大手EMS企業、FOXCONN(フォックスコン＝鴻海精密)の郭台銘董事長は本日（11日）、「景気は長い目で見る必要がある。一期、二期といった短期間で判断すると根本的な問題を見誤る。今回の状況はこれまでの『循環景気』とは異なるもので、所謂『景気好転』局面などは存在しない。企業も構造調整を進めることが必須で、一生懸命頑張った人間が最後には収穫を得られるようにしなければいけない｣と表明したい。また、今年度の運営状況について同氏は、｢今年は絶対に赤字にはならない｣と強調している。
カリヨン証券とMorgan Stanley（モルガン・スタンレー）は、それぞれ台湾の今年の経済成長率をマイナス11%とマイナス6%に下方修正した。こうした市場の見方に対して郭台銘氏は、「市場が『推測』した数値をどうこう言うよりも、台湾商工業界は現在蔓延っているマイナス成長という見方を打ち破り、逆に儲けているときには「治に居て乱を忘れず」という諺を堅持する。皆が共に力を合わせることで、経済の回復を実現することが可能だ」と表明した。
昨年、郭台銘氏は、｢景気は皆が想像しているよりも3倍悪化するだろう｣とのコメントを表している。今回同氏は、｢1期や2期といった短期ベースで景気を見るべきでなく、長期的に判断しなければいけない｣と表明し、更に、｢現在の状況は過去に経験してきた『景気循環』とは異なるものである。よって、『景気好転』或いは『景気反転』は実は存在していない。この機会に、金融や各産業は構造改革を大々的に変革させる必要がある｣と指摘している。これは、過去のような産業構造はもはや通用しない、ということを述べており、各企業の有り様を改めて見直すことを促している。
郭台銘氏は、「昨晩、私は日本の顧客と歓談した。日本の多くの大手企業が為替レートの変動によって赤字に陥っていると伺っている。事実、日本と台湾企業の文化は非常に似通っており、皆が非常に一生懸命に仕事をし、そして貯蓄に励んでいる。一方で米国ウォールストリートの金融業界の仕事は非常に楽なものだ。しかし、こうした米国の少人数が巻き起こした金融危機によってアジアの人々が影響を被っている。米国の新大統領オバマ氏が、『改革』を以て、一生懸命仕事をする人達が最後は利益を得られるように変革してくれることを希望している｣と語っている。
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【ソース：】TRI 【編集者：】Edward
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