【通信】 カナダNortel Networksが破綻、破産法による保護を申請
2009-01-15 14:28:54
14日付け【New York Times】が報じたところによると、カナダの通信機器メーカーNortel Networksが破産法に基づく保護処分申請を行った。同社では今回の措置によって負債を軽減、事業の再編を進めていくと発表しているが、アナリストの見解によれば同社が抱える問題は深刻で今後の存続は難しいとの見方を示している。
他の企業、例えば航空会社による破産法適用による保護申請と違い、Nortel Networksは清算に追い込まれる可能性が高いと複数のアナリストは見ている。RBCキャピタルマーケット部門のMark Sue氏は、「今後も引き続き事業を継続できるとは思えない」との見解を示した。
上記Sue氏やその他のアナリストの見解が正しければ、同社は通信設備産業で最大規模の倒産となる可能性が高いだろう。Nortel Networksは90年代、爆発的なIT普及に伴って光通信設備販売が世界中で拡大、光設備分野でトップに駆け上った。同社の株式時価総価額は過去、トロント株式市場全体の3分の1を占めるほどであった。
今回の保護処分申請は15日に期限切れとなる107M米ドルにおよぶ利息支払いを回避するための措置で、13日夜に開催された同社取締役会で満場一致で決定している。
今後同社は、部門の切り売りなどで保有キャッシュを増大、企業としての復活を目指すことになるが道のりは相当険しいものとなるだろう。同社は昨年9月にも光ファイバー装置部門の売却を試みたが失敗に終わっている。
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【ソース:】EMSOne 【編集者:】Edward